専門学校入門


当、専門学校ウェブTM は、専門学校を検索できるポータルサイトです。
このページでは、その専門学校とは何を指すのかについて、簡単にご説明します。


「職業学校」と「専門学校」は違います


  

「職業学校」は明確な定義はあまりなされていませんが、基本的には職業(仕事)に関する学びを提供するところを指します。駅前の英会話スクールも、自動車学校も、短期のパソコン教室等々、たいていの学校はこの職業学校に入ります。

  

いろんな形態で存在する「職業学校」のうち、年間の授業時数や課程の内容などが一定の要件を満たしたものについては、法律用語で「各種学校」とか「専修学校」と呼ばれる学校になることができます。
ちなみに「各種学校」とは、各種の学校「いろんな学校」の総称のような印象がありますが、あくまでも法律上の要件を満たした、法律上の学校区分ですので混同しないようにしてください。

我が国の「各種学校」や「専修学校」の大半は私立の学校法人ですが、財団法人・社団法人、医療法人、国や地方公共団体など、様々な運営母体が存在します。

そしてこの専修学校のうち、高校卒業を入学資格とするものが専門課程で、専門学校と称することができ、中学卒業を入学資格とするものが高等課程で、高等専修学校と称することができます。

「専門学校」を「職業学校全般」のことを指すと思い込んでいる人は意外に多いので、注意が必要です。

ところで、一口に「専門学校」といっても、修業年限が1年から4年のものまであります。

  

その「専門学校」で修業年限が2年以上で、総授業時数(入学から修了までの授業時間)が1700時間以上の課程を修了した人は、4年制大学の3年次に編入する資格が与えられます。
したがって、同じような学科を有する大学と専門学校があった場合、最初に2年制の専門学校へ進学し、3年次編入をすることで、受験浪人や留年をしたことにはならず、1年次から入学した人と同じタイミングで大学を卒業することができます。

本来、大学は教養教育を行い、専門学校は職業教育を行うものとして棲み分けされていたため、専門学校出身者の大学編入はできませんでしたが、1999年より、編入が可能になりました。

編入の際に選抜試験を課す大学もあるので、どこの大学にも容易に編入できるというわけではありませんが、通信制の大学では学力試験を課さないところも多いため、専門学校を修了してすぐに就職し、働きながら通信制の大学に2年間在学すれば、22歳で大卒となることが可能です。

フルタイムで大学に通う人に比べると、働きながら大卒になれるのですから、生活費や学費などの負担が少なくて済みます。


専門学校の特性を活かした進路選び